この世の中には触れてはいけない闇がある。
その闇は一旦触れれば、逆らうまもなく引き波に引きづられてのまれてしまう。
そう学んだ恐ろしい事件でした。
俺が20歳の頃。ちょうど心霊相談をインターネット経由で受け始めた時期の話。
1件の相談メールから始まりました。
『初めまして。宗像様。自分はYと申します。この度、是非とも助けて頂きたく思いメールさせていただきました。
幼い頃から心霊体験には合っていたのですが、非常に悩まされるようになったのは祖母がなくなってからなんです。祖母は少なからず憑いたら祓うような力があり、きっと祓ってくれていたんだなとは思うのですが。良く可愛がられてたんですけどね。3年前に亡くなってしまいました。
その後、なんだかんだとありながらも結婚をして、子供も生まれたんですが。
今は独り身になってしまいました。
1年以上前に妻と子供を交通事故で亡くしてしまったのです。
その後も何かに憑かれる事が多くなり、電話帳で調べた霊能者の団体から紹介されたおばあさんに見ていただいてました。
し かし先日、相談をしていたそのおばあちゃん霊能者の方が倒れてきた墓石の下敷きになって亡くなってしまったのです。その霊能者のおばあちゃんが所属し ていた団体に別の方を紹介してもらったのですが、イマイチ信用ができなくお金だけが出て行く事になっていて、途方にくれていた時に宗像様のサイトにたどり 着きました。』
このメールを見たときに、恐怖感がどこからか湧き出てきたのを今でも覚えてます。
普段の相談メールならば、なにかしらヒントが頭に断片的ながらも浮かぶのに、まるで何かが邪魔をするかのように、霧にまかれているかのようになっていたからです。
「これ、、、、ひとつでも間違えたら死ぬかも、、、、」
それだけが確実にでたヒントでした。
Y さんは関西圏でそう簡単にお会いできる場所ではなかったので、まずは電話でお話を聞く事から始まりました。当時、別の仕事をしていたので 電話は夜中に約束。Yさんは関西弁のせいか、色々とあった割には、明るい人だなというのが第一印象でした。一通り初めましての挨拶を済ませると、早速本題に入り始めます。
自分:「あまりにも複雑に要因が絡み合っててハッキリしないので、順番に確認させて下さい。まず、その霊能者のおばあ様は墓石の下敷きって、、、、あんまりないですよね(汗)?」
Yさん:「そ うなんですよー。びっくりしちゃって。具合が悪い日が続きまして、これは何かが憑いてるって実感あったんですよね。それでいつも通り相談をした次の日に………。
なんでもお墓に行った際に急に墓石が倒れてきたそうで。それで亡くなられたそうなんです。別の先生も紹介いただいたんですが、全然よくならないんですよ。」
霊能者が相談を受けている最中に死んだって事になると、”もって行かれた”と考えてもおかしくないんですよね。
それだけじゃなくYさんは本当に色々と体験(霊的にも現実にも)をしている事を電話づたいで聞かせていただきました。
・小さい頃から心霊体験は重ねてきていたそうで、その度にYさんの祖母が助けてくれていた。
・Yさんの祖母はその後病気でこの世を去った。
・奥様とお子様はYさんが運転する車で事故にあい、奇跡的にYさんだけが生き残った。
・他の霊能者に言われてご先祖様のお墓参りに行って、行った後から体の不調が続いている。
・いま現在も体が重く、突然電気が切れたりなどの不思議な現象が続いている。(この話の時は部屋をなにかが通っているイメージが湧いていました)
・飼っている犬たちが、たまにおびえたように泣きわめく時がある。
・飼い犬の内の一匹のドーベルマンが突然ガンに侵されて長くないかも、、、。
ここまで聞いておきながら、霊的要因が何も見えない。肩透かしを食らっているようでした。
でも、確かに色々な出来事が起こりすぎている。偶然ではあるものの……。
そう思案しながら、なにげに床に目がいった時の事でした。
床に転がっていた消しゴムがピョ~ンピョ~ンと飛んだりはねたりしてるじゃないですか。
「うわっ」と思わず叫ぶと、バチンッ!!と大きな音とともに部屋の電気が切れてしまったのです。
電話は一時中断して、冷静をとりもどしてから部屋の電気をよく見てみると、蛍光灯が片側だけ外れていました。なので、はめなおしたらすぐに明るさをとりもどしたのですが……。
それまで心霊体験はしてきたといえるものの、ポルターガイストばりな現象は初めてで、さすがに恐ったっすね(苦笑。
すぐに電話をかけ直しましたが、自分以上にYさんが怖がってました(笑
気を取り直し、まずは問題をあぶりだす為に、般若心経を写経して頂く様にお願いしました。
あまり意識はせずに写経を数枚してもらい、できたら自分宛に送ってもらう事にしました。
Yさんの写真と一緒に。その間、ガード(守り)として眷属を派遣をする事に。
が、その連絡後、Yさんが受けているであろう霊障を自分も受けるハメに。
原因がわからない以上、対処のしようもなく、致し方ない。
数日後の事でした……。
会社からの帰り道、夜20時位だったか。最寄の駅を降りると、ポツポツと雨が降り始めてきてました。
そこへ、突然電話が。
Yさんからでした。雨は強くなる一方だったので小走って聞いていました。
Yさん:「実は写経と一緒に送る写真を知り合いに撮ってもらってたんですが、、、、その知り合いが今日、突然死んだと今連絡が入りまして、、、、、」
その時、突然ガシャーーーンッと近くに落雷が。
自分:「うわっ!?えっ……!?」
思わず土砂降りの中、立ち止まる俺。
Yさん:「自分と関わった人が二人じゃないですか!死んでいくのは偶然じゃないですよね!?」
あせっているYさんをなだめるようにこういうしかありませんでした。
自分:「落ち着いてください。突然の事で驚くのはしょうがない事ですが、、、今はまだなんとも言えない状況ですから、落ち着いてもらって、今は写経を送ってもらうしかないんです。」
Yさん:「そそそうですよね、、、。すいません、取り乱してこんな電話してしまって。」
なんとか落ち着きを取り戻してくれた様子でした。
”次は自分の番”。
土砂降り、落雷が自分の人生に終わりを告げてるのではと思うように降り注いだ夜でした。
数日経過して早速写経が到着。
早速、写経を霊査しながらYさんと電話越しで話をする事に。
まず一番最初にでてきたのが先祖霊。
これは眠りについていた先祖霊をわざわざ起こしてしまったようでした。
たとえお墓参りがおざなりになっていたとしても、その時点で眠りについていれば問題がないわけです。その状態のところへなんの影響もでてないのに”影響するのやめてください”なんて言われてはご先祖様に起こって(怒って)しまいますよね。
中途半端な先祖供養ならば、しないほうがマシなのです。
その旨をまずYさんに伝え、Yさんのできる範囲での供養を続けていただく事にし、あぶれてしまったものはコチラで代わる事に。
真新しい問題であった先祖霊の事がクリアになった途端に、Yさんの生まれ持った資質が明らかになったのです。
観音。
俗に言う観音様のもつべき力がYさんの資質にあったのです。
救いを求める霊がYさんのその資質に惹かれ集まってしまう。
そして何かがこの世界でいう”良いもの”を潰そうと働く力がかかる。
特に、この潰そうとする力。ハッキリとはしないが、必ず存在する力。
あきらかにその潰そうとする力が強まっている。
人の生き死にはそれは巧妙にかつ入り組んでいるものだから、決して結びつける事は正しいとは思わないが、そのYさんのもつ良い力が狙われていたのは確か。そしてそこに影響をしている繋がりを絶とうとする力。
うまく伝わったかはわからないが、 一通り話し終わると、なにかを納得したかのような返事でした。
Yさん:「その力というのは、死ぬまで付き合わなければいけないのでしょうか?なおらないんですか?」
その質問にはすぐに回答できなかった。ただ、お会いして実際家の方もみないとダメだろうという事もあり、会うまで時間をくれませんか、としか答えられなかった。
写経が届いたおかげで、ほぼすべての状況が手に取るようにわかった。
前述の先祖霊、Yさんの資質により頼ってきた霊達、あとはっきりとは確定できないが、家の中を道が貫いている感覚がある。そして観音の力。
一番早いのは、Yさんが修行をして観音の力を操れるようになる事。でもそれをしてしまえば、一生霊という世界と付き合っていかなければいけなくなる。きっと本人はそれを望んでいない。
そうなると行える対処両方はひとつ。
そこから数日、俺は観音経を一巻写経し、観音の力に体を慣らしていました。
数週間後、別件で岐阜まで行かなければならなかったので、その日にあわせ処理を行う日を決めました。いざ関西へ。
某駅で待ち合わせしたYさんは、心霊とは無縁そうなイケメンでした(笑
しかし、パッと見で明らかに寄ってきたのであろう霊達が山のようにかぶさっていました。
本人には言わずにかぶさっている関係のない霊達を切り離す。
しばらく車を走らせているとYさんが急に
Yさん:「なんか、ずーっと頭が痛かったのが急にサーーーっと引いたんですけど、なんかしました?」
ああ、そこまでわかる人なんだなぁと、あらためて実感。
Yさんちはマンションの半地下1階に位置してました。
よりによって、そこは地龍と呼ばれる力の流れを直撃している位置でした。
さすが京都より。東京じゃ滅多にお目にかかれない状況ですね。
こんなものが部屋を突き抜けていれば、犬達も不安定な状況にならざる得ないですね。
まずは地龍の流れを変える事から開始しました。
この場合の地龍は堰き止める事に。移動させてもまた元に戻ってしまう可能性が高かったからです。
小1時間程で処理を終え次の段階に。
そう、問題の観音の力の処理。
Yさんの中にある観音の力を抜いて、俺にて回収するという前代未聞の方法で対処する事にしました。
抜いた直後はYさんにも俺にも変化は見られませんでした。
もちろん、入ってる実感はありましたが。
Yさん:「これで終われるんですね、、、、」
ため息まじりでYさんが一言発したのを今でも覚えてます。
そう、Yさんが心霊で悩まされるのも、何かに持っていかれる事もなくなったんです。
その力は俺の中に。
観音の力
あまねく衆生を救うために存在する力。
その力の方向の為、迷える霊は救いを求め、
その存在をよしとしない存在は、闇に引き釣り込もうとする。
後日談
もともと、霊媒体質ではない俺でしたが、観音の力を回収してからというものの、ちょっとした事で霊に寄ってこられるようになり、その負担といったらもう、、、、(汗
これも修行の内とあきらめ、片っ端から浄霊しまくっている事は言うまでもない。